この記事をシェア

「成⻑して枠に収まらなくなったら、外へ⾶び⽴てばいい」中途半端なキャリアで終わらないための環境選び

この記事をシェア
株式会社A3
小澤 隆史 氏

大学卒業後、大手住宅メーカーに入社。その後、人材系ベンチャーなど多様な業界で営業や新規事業の立ち上げを経験し、2012年に株式会社A3を設立。現在は、アニメ・ゲーム・マンガなどのIPを活用したエンタメ事業を展開。「楽しさで世界をポジティブに」を掲げながら、国内外へ事業を広げている。

「夜8時に皆で受注報告の電話を待つ」泥臭く働いたベンチャー時代

まずは、20代の頃の働き⽅について教えてください。

20代後半は⼈材系のベンチャー企業にいて、休みなのか何なのか分からないほど、昼夜を問わず働いていましたね。
夜中の12時から会議が始まることもありましたが、どこかサークルみたいで楽しく、⽉末最終⽇の夜8時に営業メンバーからの「受注できました!」という電話をみんなでヒヤヒヤしながら待っていた情景は今も鮮明です。
理屈ではなく、とにかくひたすら現場に⾶び込み、多くの経験をさせてもらったことが、間違いなく⼀番の財産になっています。

それだけ多くの経験を積めたというのは、周囲から⾼く期待されていたからこそですね。

いえ、私は⾃分を特別優秀だとは思っていません(笑)ただ、ひたすら泥臭くやったのは確かですね。
優秀でないからこそ、勝⼿に⾃分を引っ張り上げてくれるような環境に⾝を置くことが⼿っ取り早いんです。
若いうちは失うものもないですし、そういった環境のレールに乗ってひたすら経験を積む⽅が、より⾼いところへ⾏けて、得られるものも⼤きくなると確信しています。
だからこそ、もし今学⽣に戻ったとしても、間違いなく⾃分の可能性が広がる「チャレンジできる環境」を選ぶと思います。

任された仕事への「物⾜りなさ」が、起業を決意させた

起業されるまでの間、どのような葛藤や⼼境の変化があったのでしょうか。

30代前半になると、幅広いビジネス経験が積み上がり、新規事業などを任されるようになったのですが、次第に「この先」への期待感が薄れてしまいました。
経営陣のやり⽅に対して「⾃分ならこうするのに」という違和感を抱きつつも、⾃分の事業ではないからと、どこか全⼒を出し切れていない⾃分がいたんです。
そんな状況に「物足りなさ」がありましたし、もともと起業にも興味があったので、結果的に「⼈から任されてやっているうちはダメだ、⾃分でやるしかない」と考え、起業へと舵を切りました。

公演中の小澤社長

変化の激しい時代だからこそ、どこでも通⽤する「本質的なビジネススキル」を積め

今の時代、キャリア構築についてどうお考えですか。

エンタメ業界では、1〜2年ほど在籍して表面的な業務を覚えた後、すぐに次の環境へ移ってしまう若手が少なくないのが実情です。
人を動かし、お金を動かし、事業を設計するという「本質的なビジネススキル」が育つ前に外へ出てしまうのは、非常にもったいないと感じています。
社内の立ち回りだけで通用するスキルではなく、どこに行っても通用する本質的な力を、中長期的にこの環境でしっかり積み上げてほしいと伝えています。

⼩澤さんが活躍できると思うのはどんな⼈ですか。

⼀番は、⼀緒に仕事をしていて清々しい「素直でいいやつ」であることですね。
それに加えて、外的な要因のせいにせず、結果を出すために「⾃分が何をすべきか」を考え抜く「⾃⼰起点」のスタンスを持てる⼈を求めています。
会社も事業もどんどんレベルアップしていくので、そこに⾷らいつき、⾃分⾃⾝の価値を上げようと努⼒できる⼈にとっては、⼤きなチャンスを掴めるはずです。

会社を成長の場として徹底的に「使い倒して」いい。⾃分の⼈⽣の「正解」は⾃分で決めろ

御社の社員様には何を期待していますか。

本⾳を⾔えば、うちの会社を成長の場として、もっと広い世界へ出ていっても全く構わないし、むしろそれでいいと思っています。
ただ、中途半端な状態で辞めてしまうのだけは⾮常に残念なので、当社にいる時間は⾃分の価値を上げるため徹底的に使い倒してほしいですね。
もちろん、会社としても成長していく皆さんに負けないよう、事業や組織のステージを常に上げていきます。
若⼿社員の皆さんが成⻑すれば会社のビジネス価値も上がり、会社がレベルアップすればまた新たな挑戦の機会を提供できる、そんなお互いに高め合える良いサイクルを共に回していきたいです。

最後にやりたいことが⾒つからず迷っている学⽣へメッセージをお願いします。

最初からやりたいことが⾒つからないのは当然ですし、⼈の価値観はそれぞれなので、⾃分の⼈⽣の正解は⾃分⾃⾝で決めればいいんです。
もしやりたいことがないなら、まずはレバレッジの効く環境に⾶び込み、そこでひたすら経験を積んで「できること」のカードを増やしてみてください。
そうやって⾏動を続けるうちに、⾒えてくる景⾊が変わり、次に⾃分がどう進むべきか、⾃ずと答えが⾒つかるはずです。

編集後記

会社を成長の場として活かしてほしい。⼩澤⽒のその⾔葉には、若者に対する確かな愛情と、⾃社の成⻑に対する強い覚悟が込められていました。仕組みやブランド名に頼るのではなく、どんな環境でも通⽤する本質的な「ビジネススキル」を⾝につけること。それこそが、変化の激しい時代を⽣き抜くための確かな武器になるのだと感じます。⾃分の⼈⽣のオーナーシップを持ち、⾃らの意思で動き出せるか。これから社会に出る学⽣にとっても、キャリアの根幹を揺さぶるような深い問いを持ち帰る取材となりました。

編集:青地なな子

「株式会社A3」概要

エンタメ業界にて事業を展開し、「自己起点」でどこに行っても通用する本質的なビジネススキルを積み上げられる組織づくりに注力している企業。

この記事をシェア
突き抜けるためになにをしたのか「CEO VOiCE」 » 記事一覧 » 「成⻑して枠に収まらなくなったら、外へ⾶び⽴てばいい」中途半端なキャリアで終わらないための環境選び