CEOの仕事観に迫るメディア、CEO VOiCE。今回は、はいチーズベジ株式会社の代表取締役・小宮山 遼氏にインタビューしました。小宮山社長のキャリアと人生、そして未来への想いに迫ります。
こうしてお声がけいただいたことにまず大変感謝しております。こちらこそ今日はよろしくお願いします。
私が伝えたいことは、まずはいチーズベジ株式会社は、食育を通じて子どもたちの健やかな成長と未来を支えるという理念のもと働いているメンバーがベースとなっている会社なんですよね。
つまりは当社の価値とはメンバー全員がそこに向かって走っていることだと、強くお伝えしたいです。
私が入社したのは約2年半前なのですが、役職つきで入ったわけではないんです。
様々な経緯があり今こうして代表取締役に就任しているので「こんな成果や工夫があって社長職につけた」というより、周囲との向き合い方の積み重ねだと思っています。
会社に対しても、メンバーに対しても、別の部署の人に対しても…対人で信頼をつかめるかどうかが非常に大事になってくると考えています。
私は新潟の田舎育ちで、食や農業が非常に身近だったので、漠然と「食にまつわる仕事に就きたい」と思っていました。
そこで就職活動時「『CO・OP(生協(日本生活協同組合連合会))』ってなんかいいことしてそうだな」みたいな、そのくらいの気持ちで日本生活協同組合連合会に入社しました。
ただ配属先が通販・物販のカスタマーサポートを経て、事業企画へ配属になったので、食にはまったく関われませんでした。
その状況に、やや退屈さを感じてしまい、自分にとっては性に合わなかったのかな?というところで、成長志向のベンチャー企業(株式会社食文化)へ行くという経緯をたどっています。
そうですね、180度異なりました。自分の活動量においては、株式会社食文化にいた4年弱が一番大きかったかなと感じています。
売上を上げないと次のステップに行けないというプレッシャーの中で、ではどういう風にECモールの売上を上げるかというのは、マニュアルではなく結局自分の感性や行動量の中にありました。量を質に変換していくことを経験できたのは非常に良かったです。
エピソードをひとつお話しさせていただくと、全く売上が上がらず、そろそろ部署異動だと最終通告まで出された時期がありました。
市場というのは非常に面白いもので、その日の流通量で金額が変わるんです。「起死回生の一手を打たなければクビだ、どうにか売上を上げよう」と、朝の3時から始まる競りに備えて会社に寝泊まりをしていたその時。たまたま夕張メロンの相場が下がったので、パシャッと写真を撮って「6個入りで9,800円のところ5,980円です」と朝6時にメルマガを配信したら、とても反響があったんです。
それが、飽和状況にあるEC領域において何が求められているのか見極め、差別化することの重要性を見出せた瞬間だったのかなと思います。その後業績も上向き、私個人としての信頼も徐々に得られました。
一つは単純に自分が負けず嫌いだからなのかなと思います。一度きりの人生ですから、なにかしら成果を残すまで諦めないと決めているんですよね。
人に恵まれたのが大きいと思います。何度か転職をする中で、信頼・尊敬できる上司と出会えて、その人たちになんとか食らいついていこうという気持ちもあったし、期待をかけていただいていることが伝わってきて頑張れたというのもあります。それが原動力なのかな。
だからこそ自分も同じように、今いるメンバーに対して、かつて私の上司がしてくれたようなコミュニケーションを取るよう意識しています。
そうですね。
経験を積むことは重要だと思います。特に20代は、自分が接している範囲の常識や文化がすべてだと思いがちですから。ずっと同じ状況にいると、世界が広がらない。
自ら決めて舵を切れる自分であることが大事です。自分の気持ちに正直になって舵を切り、色々なチャレンジをすると、すそ野が広がって良いと思います。
それなりに成果を出すところまでやってからかどうか、じゃないですか。
そうではなく単に辞めるだけだと、諦めグセがついてしまう。やっぱり半年とか1年未満で辞めていった人が次の場所で努力できるかというと厳しいと思います。日数の問題ではなくて自分に打ち勝てていないことの顕れだと思うのです。
自分で目標を立てて、そこに対して嘘をつかずにやっていく。決めたところまで成果を出して、次が見えてきたら、それが舵を切る時だと思いますよ。
私たちは「食育を通じて子どもたちの健やかな成長と未来を支える」という理念のもとで活動しています。この理念にしっかり共感していただける方に、ぜひ仲間になってほしいです。
私たちの事業の特徴として、ピッキングはピックセンター、配送は卸問屋と、各領域のプロと連携して成り立っているため、すべてのステークホルダーに対して柔軟に対応する必要があります。顧客との接し方にはバランスが求められます。それぞれのステークホルダーが抱える課題に対して最適解を見つけていくことが重要なんです。
ですから、理念への共感はもちろんですが、その中で「自分がどうやって価値を発揮できるか」を考え、バランスを取りながら行動できる人。そうしたコミュニケーション能力がとても大切になります。
また、ステークホルダーが多い分、課題解決力が磨かれる環境でもあります。自分で課題を見つけ、解決していくことで自身の成長にもつながり、ひいては会社の成長にもつながる。そういう成長志向の方にとっては非常に魅力的な環境だと思います。
私自身もいろんな職種を経験してきましたが、「働く」ということは、自分の人生を幸せにするための手段だと心から思っています。きれいごとではなく、真剣に。
「働く」と「幸せ」がつながる状態を作るには、自分自身に課題を課し、それを正直に見つめ、向き合うこと。自分が本気で取り組めば、その姿勢は周囲に伝わりサポートしてくれる。結果的に目標も達成しやすくなり、人とのつながりも深まります。
私もこれまで関わってきた仲間は、本当に人生の師のような存在で、今もそうした人たちに支えられています。
だからこそ自分の中に「こうしたい」という意思、Willを持ってほしいです。そのもとで舵を切り、ひたむきに働くことが、自分の幸せにつながっていくと思います。
大切なのは自分で決めること。そして、相応の努力と自分の意思がなければ舵は切れない。小宮山社長のお言葉の1つひとつが、心に残りました。 「働くとは、自分の人生を幸せにするための手段」_そう、私も信じて。自分自身の“Will”を見つめ、強く持って日々を歩んでいきたいと思います。
編集:佐藤 由理
「『農家の顔が見える』のその先へ」というキャッチフレーズのもと、農家と提携し、野菜栽培から供給システムまでを持つ給食食材の配送サービスを提供している。また、保育園専用の畑作りや収穫体験、専門講師を派遣する授業など、農家と保育園をつなぐ食育活動の提供をおこない、子どもたちの健やかな成長と未来を支える事を目指している。。